解体(買いたい・飼いたい)新書!第1弾
スズキ『チョイノリ』(エンジン編)
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何気ない生活の足であるバイクを分解しながら、構造を見てみようという新企画!メカに興味が無くても・・・やっぱしダメかな?(^_^;) いやいや! わかりやすくメンテナンスの話を交えて御紹介します! 同型車種愛用者は必見?ですね(^o^)/ |
その名の通り、近距離の移動に機能を絞り、軽量化・簡素化しながら低価格を実現。
(事前の市場調査で原付の平均的移動は1日2kmとわかり、必要最低限で製品化)
2003年2月11日 発売 税抜き59.800円!低価格ながら静岡県浜松での国内生産。
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・初期型にはメーターの距離計もありません。
・・・その後、早い時期に 距離計が付いたタイプに変更になりました。 (中古車は何Km走ったのか走行距離不明です) |
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・シートの下にはオイル交換時期を促すシールが貼ってあります。(何Km走ったらエンジンオイル交換という概念はあるが 距離計が無いので定期的(期間)で管理します)
・バッテリーも搭載していません。警音機(ホーン)は省電力タイプのガチョウみたいな音(ホーンを鳴らしながらアクセルでエンジン回転を上げると音色が道交法抵触的に? 変化して面白い) |
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・初期型はコストダウンが目的でキックペダルはプレスで加工したものでしたが、変形してしまうらしくすぐに鋳物で出来た通常のタイプに変更されました。
・走行中の素敵なエンジン振動でキャブのドレーン(ガス抜き)が緩んでしまう物も 多かったので中期から末期にかけてドレーンの無いキャブに変更されました。
・ドライブチェーンは415という細いサイズで、価格も1050円とチャリより安い? (通常、原付は420が多い) |
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● チョイノリは距離計が無いから・・・と、冒頭でお話しましたが、説明書では6ヶ月毎にオイル交換となっています。でも、おススメは3ヶ月に一度がいいですよ。一日、5~6キロを毎日走行するとして、6ヶ月で910~1092キロ走行したことになります。 つまり、1000キロに1回はオイル交換が必要なのです。 3ヶ月というと500キロか?・・・当然、一日の走行距離が多い人はオイル交換サイクルを 早める必要があります。 |
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●最後に・・・●今回の不動車はエンジンオイル管理が悪くクランクシャフトのベアリング部分が、
軽い焼き付きが原因だったようで、クランクシャフト一式を交換しました。 修理に要した費用は、諸々必要パーツだけで16852円かかりました。
工賃は25200円、他エンジンオイルも含めて総額で42335円必要です。 この値段じゃ高すぎて中古として売れないし・・・今回は取材を兼ねて作業しました。
チョイノリは大きな修理をすると時価額より高い修理代となってしまうので、 大きな修理はせず、乗り替えてしまう場合が多い様です。 低価格販売車の悲しい運命ですね。 みなさんの中にチョイノリオーナー様がいらっしゃいましたら、
定期的なオイル交換を実施して いただき、末永く可愛がって頂きますように・・・ ^^)/ おわり |